「クラウドPBXって便利そうだけど、オンプレミスってどう違うの?」
そんな声をよく耳にします。
結論から言えば、“使い方次第”で正解は変わります。
この記事では、クラウドPBXとオンプレミス型IPビジネスフォンの違いを、5分でざっくり理解できるようにまとめました。
クラウドとオンプレミス、どう違うのか?比較表でチェック
どちらにもメリットはありますが、自社の使い方・環境に合うかどうかが選定のカギになります。以下に、主な違いを比較表でまとめました。
クラウドPBX vs オンプレミス型IPビジネスフォン 比較表
項目 | クラウドPBX | オンプレミス型IPビジネスフォン |
通話経路 | インターネット経由 | 社内LAN経由(ローカル処理) |
配線工事 | 基本不要(スマホ中心) | 既存LANを活用、電話配線不要 |
初期費用 | 安価(機器不要) | 機器代・構築費が必要(長期使用に向く) |
月額費用 | 1回線ごとに発生(従量課金) | 基本的に月額なし、維持費が安価 |
レイアウト変更 | 移設に制限あり(物理端末依存) | LANポートがあれば即設置可※要PoE |
音声品質 | ネット回線に依存しやすい | LAN内で完結するため安定・低遅延 |
セキュリティ | 外部サーバー管理 | 社内完結で漏洩リスクが少ない |
業務システム連携 | 難しい or オプション課金 | CRM等と直接連携しやすい |
停電時の対応 | 通話不可の可能性あり | UPS併用で継続可能 |
コスト安定性 | 人数やオプションで増加 | 台数増えてもコスト安定 |
要は「業務との相性」で選ぶ時代に
クラウドPBXが悪いわけではありません。
ただし、以下のようなケースではオンプレミス型の方が合っている可能性が高いです。
- 安定した音声通話が業務に直結する(営業・医療・金融など)
- レイアウト変更が多い/配線工事を最小限にしたい
- 社内LANインフラを活かしたい
- 毎月の通信コストを最小限に抑えたい
- 自社で通話ルールやシステム連携を柔軟に設計したい
クラウドPBXの時代だからこそ、オンプレミスも見直されている
実は今、“オンプレミス回帰”の動きが広がっています。
クラウド化の流れが進んだことで、逆に“使いにくさ”や“コストの膨張”に気づいた企業が、
オンプレミス型へ再移行する動きも現実に増えてきました。
「クラウドPBXしか選択肢がない」と思っていた方こそ、
オンプレミス型IPビジネスフォンの持つ“本当の価値に触れていただきたいのです。