ここ数年「インターネットがどうにも遅い・・・。」と感じる方は多いと思います。数年前と比較して、インターネットが遅い原因としては次のような点が挙げられます。
トラフィックの増加
我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算(2022年11月版)によりますと、日本の固定系ブロードバンドサービス契約者の総ダウンロードトラヒックは推定で約29.2Tbps、前年同月比23.7%増と公表してます。
令和5年2月15日。総務省「我が国のインターネットにおけるトラフィックの集計結果」より。
このグラフを見る限り、2019年11月辺りより、急速にトラフィックが増加しているのが分かります。
また、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年5月にトラフィックは更に一気に増加、その後も
現在に至るまで、トラフィックの数値は増加傾向にあります。
2023年8月の発表ではトラフィックは更に増加
令和5年8月10日、総務省の「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」(2023年5月時点)によりますと、インターネットトラフィックは更に増加しているのがわかります。
2022年11月時点での29.2Tbpsから2023年5月では30.5Tbpsへと増加。
インターネットの利用者側の変化
特にコロナ禍を期に、これまでのテキストや画像の閲覧から、多種多様、大容量のコンテンツ(動画、オンライン会議、オンライン授業、ゲーム等)が大量に発生した事もトラフィック急造要因の一つのようです。また、スマホやタブレットなど、インターネットを介するデバイスが増加している事も要因の一つのようです。
インターネット速度を速くするには?
弊社NIKがおすすめするインターネット速度の改善方法は大きく4つあります。ポイントは、全ての道を「10G化」することで、混雑を回避することです。
1、光回線の見直し
先ずは既存の光回線を10G対応にします。NTT東西の「フレッツ光クロス」は10Gビット/秒対応のFTTHサービスとなりますので、光クロス回線はオススメです。但し、10Gbpsはあくまでベストエフォート(技術規格上最大で出せる通信速度)ですので、必ずしも10Gbpsが出るわけではありませんが、既存の最大1Gbpsとよりは大幅に速度の改善が見込めます。
弊社NIKでは全く同じサービスの「IWATSU光クロス」をおすすめしています。
2、ISP(プロバイダー)の見直し
可能な限り、インタ―ネット回線の「上位回線」を扱っているISPがオススメです。国内の主な上位回線(バックボーン)を持つISPは、OCN、IIJ、KDDIなどが有名ですが、例えばIIJは日本最大の規模のバックボーンを保有し、東京ー大阪間の専用線は400Gbps以上の帯域を保有、そのほかの区間でも100~400Gbpsの大容量回線を使用しています。
但し、これだけの上位回線保有ISPとなりますので、格安ISPと比較すると利用料金は高目とはなります。また、高速光回線の「フレッツ光クロス」はIPv6 IPoE方式となりまが、IIJなどもこの方式に対応してます。
3、社内LAN環境を10GBase-T環境へ
■社内LAN(LANケーブルや機器など)を改善するだけでもスピードアップも期待大です!
光回線(光クロス)、「上位回線保有ISP」は、これを道路に例えると「道幅の広い大きな道路」になります。道幅が広く大きな道路であればあるほど、渋滞は発生しにくくなります。故に自動車もスムーズに速く移動が可能になりますが、せっかく外からの道を大きく広げても、社内の道路が狭くては再び渋滞が発生し意味がありません。そこで社内の道も「10Gbpsに広げる」必要があります。
1Gbpsでは慢性渋滞状態
現在の主流LAN環境は1Gbpsが主流ですが、これを道路に例えると、現在の1Gbpsの道路では道幅が狭い上に情報量が多いので慢性的な渋滞状態と言えます。更に交差点も渋滞の原因となります。
10Gbpsで渋滞を解消
これを10Gbps環境LANにすることにより道幅も広がり、渋滞が緩和されます。また渋滞の原因であった交差点を合理化することにより、更に渋滞が緩和され、よりスムーズな情報の道路となります。
社内LANを10G化「10GBASE-T環境」にするには
1、10G対応ルーター
■以下を改善するだけでも、大幅なスピードアップが期待できます!
光回線10Gbpsを受け入れるWANポートに10G対応ポート装備のもの。尚且つLAN側ポートにも10G対応ポートが備わっているもの。後は光クロス・IPv6 IPoE方式に対応しているもの。
これらが全て備わっているルーターでオススメは「YAMAHA-RTX1300」です。
YAMAHA-RTX1300
2、10G対応スイッチ
スイッチも10G対応ポートが備わっているものにします。可能であれば、全てのポートに10G対応であればベストです。オススメは「YAMAHA-2300MTシリーズです。
YAMAHA-2300MTシリーズ
3、Cat6A規格のLANケーブルを配線する
ルーター、スイッチを10G対応にしても、LANケーブルが10Gに対応していないと(Cat5eまたはCat6が該当)先ほどの道路に例えると道幅が狭いままです。ここの道幅を広げるには「Cat6A」規格のLANケーブルを配線することがベストです。
LANケーブル帯域幅比較
4、10Gbps LANカード
最後のゲートであるLANアダプターも10G対応にするのがベストです。この場合PCはデスクトップ型となり、パソコンのマザーボードにPCIe x4以上のスロットが必要ですので、それに対応しているデスクトップPCとなります。弊社NIKでは、TP-Link10Gbps LANカード PCI-E アダプター TX401を使用してます。
TP-Link 10Gbps LANカード
NIKならこれらにこと全てをお任せいただけます
弊社NIKであれば、「光回線の見直し」「ISP(プロバイダー)の見直し」「社内LAN環境の見直し」「10G対応ルーター」「10G対応スイッチ」「Cat6A規格のLANケーブルを配線する」「10Gbps LANカード」これら全てまるごとお客様に合わせてオーダーメイド可能です!。社内のインターネットが遅いと感じたら、是非NIKにご相談ください。